スクープ!レポート実行の裏側に初潜入!

2024年3月23日サポぶろぐ

みなさん、こんにちは!
株式会社アシスト北海道でWebFOCUSのサポートを担当しております鑓水(やりみず)です。

今年も残すところあと2ヶ月となりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
少しずつ風が冷たくなり、だんだんと冬が近づいているなと感じます⛄

さて、前回のサポぶろぐでは、レポートがどれくらいの頻度で参照されているかなど
資産の利用状況を確認するオプション機能 をご紹介しました。(まだ見ていない方は、こちらまで!)

ところで、みなさん。
日々WebFOCUSを利用する中で、資産の利用状況の他にもこんなことを知りたい!と思った経験はありませんか?

「レポートの処理に時間がかかるけど、実際には何秒かかっているのだろう?」

そんなみなさんのために!
今回はレポートの実行処理に関するログファイルについて、ご紹介していきたいと思います。

そのファイルとはずばり、 edaprint.log 」というログファイルです!

ログファイル「edaprint.log」 とは?

「edaprint.log」とは、Reporting Server のログファイル のことです。
ちなみに、上記ファイルは以下フォルダに格納されています。

【格納フォルダ】ドライブ:\ibi\srv90\wfs
※WebFOCUSバージョン9の場合

このログファイルには、Reporting Server での処理全般がログに出力されるため、
レポートの処理開始から終了までの時間 を確認することができます。

また、レポートの実行処理に加え、以下のような情報も出力されています。
・WebFOCUSのバージョン
・言語設定、文字コード
・セキュリティ情報

・サーバのOS情報      など

↓↓↓ イメージとしてはこんな感じです! ↓↓↓

このように「edaprint.log」には、さまざまな情報が記載されているので
ぜひこの機会に、ご自身の環境でも確認してみてください!

では、ここからは本題の「レポート実行にかかる時間はどのように確認していくか」について見ていきましょう!

レポート処理時間の確認方法

レポート(test1.fex)を「9時35分」に実行して、ログファイルを開いてみます。

ぱっとみ、なにがなんだかわからないですよね。。。
簡単に説明すると「I」の右隣にある言葉は、以下の処理を表しています。

処理の開始     : accepting
処理の受付から接続 : request connecting
処理の終了     : disconnect

また、同じ「cmrpip XXXXXX」の番号を目印とする ことで、1つの処理の流れをより簡単に確認することができます。

この場合は「処理の開始(accepting)」が「09:35:43.080」で、「処理の終了(disconnect)」が
「09:35:43.482」なので、レポートの実行には およそ0.4秒 の時間を要していることが分かります。

そして、なんと!!

一連の処理が終わった後には、サーバでの処理時間とデータベースでの処理時間が出力されるので
「どこの処理に時間を要しているか」というところまで確認することができてしまいます!

DBMS時間 (データベース側での処理時間):dbms
サーバ時間 (WebFOCUSでの処理時間)  :srv

このように「edaprint.log」は内容を読み解いていくことで、レポート実行における処理の流れや実行時間だけでなく
処理に時間を要している箇所まで確認することができるので、レスポンスを改善したい時や現状の処理時間を知りたい
にうってつけなログファイルなんです!


さて、ここまでは実際のログを基にedaprint.logの見方をご紹介してきましたが、正直なところ
「ログファイルは文字量も多く確認箇所が分かりにくいから、なかなか確認する気になれない…」
と感じた方いらっしゃいませんか…?(私がそうでした😅)

みなさん、ご安心ください!!
実はここまで確認してきた実行時間のログは、ブラウザ上でもっと簡単に確認することができてしまいます。

それでは、実際の画面ともに手順を確認していきましょう!

▼確認手順
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1) まずは、Webコンソール(http://サーバ名:8121/)に管理者ユーザでログインします。

2) 画面右上のツールアイコンより、[ワークスペース]をクリックします。

3) 表示された画面で情報を確認します。

レスポンス時間を見るとログファイルから確認した時と同様に、レポート実行におよそ0.4秒 の時間を
要していることが分かります。そしてログファイル同様、データベース側での処理時間(DBMS時間)
WebFOCUSでの処理時間(サーバ時間)も確認することができます。

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このように、GUIだとログファイルよりも分かりやすく見ることができるので
ログファイルを読み解くのは難しそう…、と感じた方はぜひ上記手順で確認してみてください!

さて、今回はedaprint.logでレポートの実行時間を確認する方法をお伝えしてきましたが、
いかがでしたでしょうか?

このファイルはレポート実行に関するログが出力されることから、エラーが発生した際にも確認する機会
が多いファイルとなっていますので、これを機に名前だけでも覚えてもらえると嬉しいです!

それでは、次回のサポぶろぐでお会いしましょう~!

<この記事をかいた人>
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株式会社アシスト北海道 テクニカルサポート部情報基盤1課 鑓水 美希
入社歴 : 2020年新卒入社、約2年間 WebFOCUS のサポートを専任
趣味 : ドラマ・映画鑑賞、音楽(ピアノ/クラリネット)
ひとこと : 朝起きたら、部屋の気温が10℃で冬を感じました⛄
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