Designer開発時、いつSnowflakeにクエリが走るのか?

2024年3月23日検証してみた

SaaS型サービス、Snowflakeの名前を聞くことが増えてきました。
WebFOCUSのデータアダプタでは、Snowflake を使用したデータ検索ができます。
参考:WebFOCUSからSnowflakeに接続してみた

Snowflakeの特徴のひとつが、サービス使用量に応じて
支払い金額が変化する「従量課金方式」です。
クエリが発行され、コンピュートサービスが稼働した時間によって料金が変化します。

BIのセルフサービス機能では、プレビュー画面で、
データに応じたサンプルが表示されることがあります。
これらはどのようなタイミングでクエリが発行されているのでしょうか。
毎回クエリが実行されているのであれば、利用において考慮が必要です。

今回は、Snowflakeアダプタを使用して、Designerでどのようなタイミングでクエリが発行されていたかを検証してみます。

検証環境

今回の検証環境は下記のとおりです。

WebFOCUS 9.2.1 
   Reporting Server GEN 2758
   WebFOCUS Client GEN 2

検証方法

Designerのプレビュー画面設定は「テストデータ」「サンプルデータ」「ライブデータ」の3種類があります。
この設定によってクエリが発行されるタイミングが異なるため、それぞれの設定で同じ操作を実施し、どのような差異があるかを検証します。
確認方法は下記のとおりです。

Designerで各操作を実施

Snowflakeの管理画面 QUERY HISTORY テーブルでクエリの有無を確認

検証結果

各データプレビュー設定におけるクエリ発行の有無は下記のとおりとなりました。


操作内容テストデータサンプルデータライブデータ
テーブル選択後画面起動
追加テーブルをJOIN
JOINキー項目を編集
JOINキーを編集し、
元のデータタブ画面に戻る
グラフ編集画面にて
項目追加
項目削除
一時項目の作成
グラフ編集画面に戻る
グラフタイプ変更
フィルタ作成ウィンドウにて
「データから値をロード」
(フィルタの選択肢をDBから取得)
フィルタバーに項目を追加して
フィルタ作成
― :クエリ発行なし
◯ :クエリ発行あり
※キャッシュ機能による金額差異については確認していません。

まとめ



データの表示設定に応じて、クエリの発行有無が異なりました。
特に従量課金サービスの場合、Designer機能のデータプレビュー設定は「テストデータ」にしておくようにしましょう。