WebFOCUSで問題発生!どこに原因があるか確認してみよう!

2024年3月23日テクニカルメモ

バージョン9.0.3

WebFOCUSの問題発生個所の切り分け概要

「ページが表示されない」「コンテンツが動かない」など期待する動作とならない場合、問題発生個所を特定することで解決までのスピードアップが図れます。

本記事では、クライアント(利用者)観点でのチェックポイントと確認手順をご紹介します。

Webサーバ、アプリケーションサーバの構成を前提に記載してます。

問題発生の確認ポイント項目「クライアント(利用者)観点」

よくあるトラブルとしてプロシジャを実行したが結果が表示されない、ログインしても真っ白の画面が表示される、ページが表示されないがあります。これらのトラブルに関してはコンテンツレイヤーで切り分けを行い、ブラウザ依存特定端末でのみ発生該当プログラムのみ発生など問題個所の特定を行い、原因となる箇所の絞り込みを行うことで解決のスピードアップが図れます。

以下に代表的な確認ポイントを記載し、詳細をそれぞれ説明いたします。

内容切り分けポイント
別のブラウザで実行ブラウザ依存の事象であるか切り分け
別のパソコン(端末)で実行端末依存の事象であるか切り分け
別のプログラムで実行該当プログラム依存の問題であるか切り分け
新規作成で実行該当プログラム依存の問題であるか切り分け
別のネットワークで実行ネットワークに依存した問題であるか切り分け
ブラウザを再起動して実行ブラウザのメモリ、負荷の影響の切り分け
ブラウザキャッシュを無効にして実行ブラウザのキャッシュ情報の切り分け

別のブラウザでの実行

ブラウザのバージョン、ブラウザの種類、ブラウザの設定により動作に違いが出る場合があります。
そのため、事象が発生しているブラウザ以外でも同じ問題が発生するか切り分けを行います。
別のブラウザでは同じ事象が発生しないという場合にはブラウザのバージョンや種類、設定の影響がある可能性があります。

別のパソコン(端末)で実行

パソコン(端末)により動きが違う場合があるため、問題発生時には別のパソコン(端末)で実行することで特定端末に起因する問題か切り分けが行えます。

別の端末では同じ事象が発生しない場合には、事象が発生している端末のネットワークの設定や負荷がかかり不安定になっているなどの可能性が考えられます。

別のプログラムで実行

ページが表示されないやエラーが発生している場合には該当のプログラム以外のプログラムでも同じ問題が発生するか切り分けを行います。

別のプログラムでは同じ問題が発生しない場合には特定のプログラム自体のコーディングや設定の影響の可能性が考えられます。

新規作成で実行

ページが表示されないエラーが発生している場合には、該当のプログラム以外でシンプルなリクエストとして新規に作成し同じ問題が発生するか切り分けを行います。

別のシンプルな新規作成プログラムでは同じ問題が発生しない場合には、特定のプログラム自体のコーディングや設定の影響の可能性が考えられます。

別のネットワークで実行

ページが表示されないやエラーが発生している場合にはネットワーク層の影響の切り分けを行います。

  • WebFOCUSサーバで実行した場合
  • 無線/有線で実行した場合

ネットワークの経路を変更して事象の切り分けを行います。経路により事象に違いがある場合はネットワークが影響している可能性があります。

ブラウザを再起動して実行

ブラウザは長期間の利用やタブの大量表示などで速度が低下したり、メモリの圧迫、障害などの可能性もあり、事象の切り分けのため、ブラウザを一度閉じて、メモリを開放し、同じ事象が発生するか切り分けを行います。

ブラウザキャッシュを無効にして実行

ブラウザキャッシュとはアクセスしたサイトのデータを、一時的にブラウザに保存しておき、次回アクセス時にサーバへの接続ではなくキャッシュにアクセスすることで速度が上がります。

変更した内容が反映されない場合やページが表示されない場合などブラウザのキャッシュが影響している可能性の切り分けのためにブラウザキャッシュを無効にして実行を行います。

参考:キャッシュを無効化して実行