In-Document Analyticsを利用する上でデータ量に制限はありますか?

2024年3月23日テクニカルメモ

WebFOCUSバージョン
8.2.07.28, 9.0.0

In-Document Analytics(以下IDA)を使っていきたいけど、データ量は何件まで出せるんだろ?

データ量の制限

IDAにおけるデータ量の制限は 5,000件 または 100ページ となります。

Because all post-retrieval processing is performed in the memory of the web browser, interactive content that has In-Document Analytics enabled has a processing limit of approximately 5,000 records or 100 pages of output.

<出典>
In-Document Analytics User’s Guide(Release 9.0.0 Feburary 2022 DN4501759.0222)

参考情報

IDAで作成されるHTMLレポートのファイルサイズ

IDAでは、結果レポート上にデータ、およびIDAの各操作用JavaScript等が含まれるため、データ件数の増加に比例してレポートのサイズも増加します。
そのため、ユーザー側のWebブラウザではレポートの表示や分析操作に時間がかかります。
IDAの作成時には、必要な項目のみで集計したり、可能な限りフィルタでデータを絞り込んだりする工夫が必要となります。

例:WebFOCUSのサンプルレポート「carinst」をIDAで実行した場合

「carinst」は
・レコード数:18(見出し含まず)
・列数:4
のレポートですが、HTMLファイルとしてサイズを確認すると「4.87MB」となります。

アクティブキャッシュ機能の利用

データ量が多い場合には、アクティブキャッシュ機能の利用を検討します。
サーバへの接続が必要となりますが、画面表示や分析操作におけるブラウザ側の負荷を軽減することが可能です。

アクティブキャッシュ機能の動作

アクティブキャッシュ機能では、「取得行数」を超えるデータが必要な場合に、サーバからデータを取得します。
例えば、「取得行数」を 100 に設定した場合、初回のレポート表示時に100件(1~100)のデータが取得されます。1ページ中に表示されるデータが50件であった場合、3ページ目を表示するタイミングで次の100件(101~200)のデータが取得されます。
なお、Webブラウザ側に全データを取得しない動作になるため、演算、ソート、フィルタの処理は、ブラウザではなく、サーバ側で処理されます。

IDAにはデータ制限があるけど、大量データにも対応可能な機能が提供されているんだね。
これから開発するレポートの要件に応じて、ほかの出力形式も併せて利用を検討していこう!!