ビジネスビューの作り方

2024年3月23日はじめてのWebFOCUS

このコンテンツでは、WebFOCUSがデータソースにアクセスするために必要なシノニム(メタデータ情報)を作成する方法をご紹介しています。

必要ライセンスWebFOCUS Reporting Server制約事項特になし
カテゴリメタデータ管理動作確認バージョン8.2.06

ビジネスビューを作ってみよう

セルフサービス機能をユーザーに提供する場合などに、ユーザーが直感的に操作できるように編集したシノニムのことをビジネスビューとよびます。

ビジネスビューではどんなことができるの?

よく利用する機能を事前に準備しておくことができます。
また、必要に応じてセキュリティの設定も可能です。

  • 複数のシノニムの結合
  • 項目名を業務用語に変更
  • フィルタ条件や一時項目の作成
  • 関連する項目をグルーピング
  • ドリルダウン、ドリルアップの設定
  • データや項目の参照制御
ビジネスビューはどうやってつくるの?

シノニムの編集をおこなう場合は、データアシストを利用します。
データアシストはWebコンソールから起動します。

その他、開発ツールであるApp Studioを利用してシノニムの編集が可能です。

Webコンソールへアクセス

以下のURLからWebコンソールへアクセスします。

http://ホスト名 or IPアドレス:8121

ホスト名かIPアドレスの後ろにポート番号を付けてアクセスする(ポート番号:8121)
※標準的な設定ではアクセスできますが、環境によってはアクセスできないことがあります。

データアシストの起動

Webコンソール左のボタンメニューから「アプリケーション」を選択し、編集したいシノニムがあるアプリケーションフォルダを選択します。

ファイルの一覧からシノニム選択し、右クリックのメニューから[開く]を選択してデータアシストを起動します。

今回は「ggsales」を使用します。

データアシストの拡張オプションの有効化

データアシストの拡張オプションを有効にします。[詳細]リボン – [オプション]をクリックします。

[詳細オプション]ウィンドウが表示されたら、 [シノニムエディタ] の[拡張オプションのサポート] で「はい」 を指定し [OK] ボタンをクリックします。

拡張オプションが無効の場合はスタイルやサブクエリなどすべてのオプションを定義することができません。

シノニムの結合

JOINエディタの起動

[JOIN エディタ]アイコンをクリックします。

結合するシノニムの挿入

JOIN エディタのメニューバーで[挿入]をクリックし、[子の挿入]を選択します。

結合したいシノニムにチェックを付けて[OK]ボタンをクリックします。

今回は「ggstores」を使用します。

ファイル一覧に[ggstores]が表示されていない場合は[フィルタ]条件の[名前があいまい一致]にチェックを付けてください。

シノニムが結合されるとテーブルが追加され、結合線が表示されます。

シノニムの保存

[保存]リボンをクリックし、メニューから[保存]を選択します。

表示名(タイトル)の変更

項目の選択

編集したい項目をクリックし、右クリックのメニューから[プロパティ]を選択します。

今回は「Category」を使用します。

プロパティの編集

[プロパティ] パネルで[TITLE] に任意の項目名を入力して[適用]ボタンをクリックします。

今回は「商品カテゴリ」と入力します。

同様に、他の項目の表示名も変更します。

赤文字の表示名

赤文字で表示されている項目はWebFOCUSの「予約語」と重複していることを意味しています。
予約語は表示名として使用できないため、任意の表示名に変更する必要があります。

この場合、[プロパティ] パネルで [FIELDNAME]と[TITLE] に任意の表示名を入力して[適用]ボタンをクリックします。

テンプレートフォルダの作成

[ビジネスビュー]パネルで[テンプレートフォルダの作成] を選択します。

グルーピングやディメンションの設定をするにあたり、テンプレートフォルダを作成します。

グループの作成

フォルダの挿入

[基軸グループ] を右クリックしてメニューから [フォルダの管理] – [新規フォルダ] を選択します。

同様の手順で、さらに新規フォルダを追加します。

フォルダ名の変更

[ビジネスビュー]パネルで、基軸グループの[基軸グループ(1)]を右クリックし、[プロパティ] を選択します。

[FOLDER] と [DESCRIPTION] の名称を変更し[適用]ボタンをクリックします。

今回は、「売上情報」とします。

同様に、[基軸グループ(2)]の名称も変更します。

今回は、「売上予測」とします。

項目のグルーピング

グルーピングしたい項目をテーブル/カラムのツリーから選択し、ドラッグ&ドロップでフォルダに追加します。

今回は、「売上数量」を「売上情報」フォルダにグルーピングします。

同様に、他の項目もグルーピングします。

ディメンションの作成

フォルダの挿入

[ディメンション] を右クリックして [フォルダの管理] – [新規フォルダ] を選択します。

同様の手順で、さらに新規フォルダを追加します。

フォルダ名の変更

[ビジネスビュー] パネルで、ディメンションの[ディメンション(1)]を右クリックし、[プロパティ] を選択します。

[FOLDER] と [DESCRIPTION] の名称を変更し、[適用]ボタンをクリックします。

今回は、「製品」とします。

同様に、[ディメンション(2)]の名称も変更します。

今回は、「地域」とします。

ディメンションへ追加

ディメンションへ追加したい項目をテーブル/カラムのツリーから選択し、ドラッグ&ドロップでフォルダに追加します。

今回は、「商品カテゴリ」を「製品」フォルダに追加します。

同様に、他の項目もディメンションに追加します。

ディメンションビューロールの設定

ドリルダウンを設定したい項目を右クリックし、[ディメンションビューロール] – [ディメンション(ドリルレベル)]を選択します。

今回は、「製品」フォルダに挿入した「商品カテゴリ」を選択します。

同様の手順で、他の項目もドリルダウンの設定をします。

シノニムの保存

[保存]リボンをクリックし、メニューから[保存]を選択します。

上記の操作で、データアシストの操作は完了です。