PDFレポート出力用に任意のフォントを追加する
必要ライセンス | WebFOCUS Reporting Server | 制約事項 | 特になし |
カテゴリ | レポート出力全般 | 動作確認バージョン | 8.2.06 |
WebFOCUSのPDF出力におけるフォント
WebFOCUSのPDF出力では、デフォルトで以下のフォントが利用できます。(日本語が含まれるレポートの場合)
PDFで利用可能なデフォルトフォント(日本語対応) | Shift-JIS環境 | Unicode環境 |
MS ゴシック | ○ | – |
MS 明朝 | ○ | – |
MS Pゴシック | ○ | ○(*) |
MS P明朝 | ○ | ○(*) |
メイリオ | ○ | ○(*) |
Arial Unicode MS | – | ○ |
注意点:出力文字の泣き別れ
- Unicode環境においては、サロゲートペアと呼ばれる、1文字につき4バイトを使って表示することになっている文字があります。
出力レポートの内容にそのような文字が含まれる場合、以下いずれかのフォントを利用するようにしてください。- MS Pゴシック
- MS P明朝
- メイリオ
任意のフォントをPDF出力用の追加する手順
PDF出力時に上記表のデフォルトフォント以外を利用したい場合、WebFOCUSサーバへのフォントのインストールに加えて以下の手順を実施します。
- フォントのインストールフォルダに [.ttf] という拡張子のファイルが作成されています。これを[.afm]ファイルに変換します。
例)Linux環境において yumでインストールしたIPAゴシックの場合、.ttfファイルは以下のフォルダに配置されます。
/usr/share/fonts/ipa-gothic/ipag.ttf
[.afm]ファイルへの変換は、ファイル変換サイト等を利用します。 - インストールした.ttf ファイルと、変換した.afmファイルを WebFOCUSの構成フォルダに配置します。
Linux の場合) <インストールディレクトリ>/ibi/wfs/etc
Windows の場合)<インストールドライブ>:\ibi\wfs\etc - WebFOCUSのフォント定義ファイルである [fontuser.xml] の、PDFに関する記述を以下のように編集します。
Linux の場合) <インストールディレクトリ>/ibi/wfs/etc/fontuser.xml
Windows の場合)<インストールドライブ>:\ibi\wfs\etc\fontuser.xml
<when format="PDF">
<!-- family/font tags should be added here →
<switch>
<case lang="jpn">
<family name="IPAGothic">
<font style="normal" metricsfile="ipag" fontfile="ipag" fonttype="TTF" />
</family>
</case>
</switch>
</when>
構文
family タグ内
name : フォント名
font タグ内
style : フォントのウェイト
metricsfile: .afm ファイルのファイル名部分
fontfile : .ttf ファイルのファイル名部分
fonttype : "TTF" で固定です。
※IPAフォントはウェイトの種類がないため、normal のみ記載しております。ウェイトの種類がある場合は、.ttf フォントが複数インストールされますので、それぞれを .afm ファイルに変換、対応するfontタグを追加してください。
追加例)
<font style="normal" metricsfile="ipag" fontfile="ipag" fonttype="TTF" />
<font style="bold" metricsfile="ipag-bold" fontfile="ipag-bold" fonttype="TTF" />
- プロシジャ中のスタイルで、fontuser.xml に定義したnameの値をフォント名として指定します。
-*指定例)
TYPE=REPORT,
FONT='IPAGothic',
$
手順は以上です。
考慮点
上記手順にてデフォルトフォント以外を利用する場合、フォント埋め込みのPDFが生成されます。
フォントが埋め込まれたPDFの配布は、フォントの再配布とみなされますので、ご利用になるフォントの著作権をご確認ください。
※IPAフォントは再配布可能であるため、例として使用しております。
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