レポートのスタイル設定(構文編)
このコンテンツでは、WebFOCUSスタイルシートの構文についてご紹介しています。
必要ライセンス | WebFOCUS Reporting Server | 制約事項 | |
カテゴリ | レポーティング | 動作確認バージョン | 8.2.06 |
WebFOCUS スタイルシート
スタイルシートは、レポートやグラフをどのような外観にするかを定義するものです。
レポートのスタイルシートでは、
・テキスト(フォントの種類、サイズ、スタイル)
・色(テキストや背景の色)
・条件付きスタイル
・ページサイズ
・ページマージン
・罫線、イメージ
などが設定できます。
レポートやグラフを作成時、リクエスト内で個別にスタイルを設定することもできますが、スタイルシートを外部ファイルに保存することで使いまわしが可能になります。
スタイルシートの概要
スタイルシートの宣言
ON TABLE SET STYLE * ~ ENDSTYLE でスタイルシートの開始および終了を指定します。
ON TABLE SET STYLE *
.
.
.
ENDSTYLE
基本の構成
attribute=value の組み合わせで構成され、それぞれの組み合わせをカンマ (,) で区切ります。また、終了はカンマとドル記号 (,$) で定義します。
ON TABLE SET STYLE *
TYPE=component, attribute1=value, attribute2=value, ... ,$
.
.
ENDSTYLE
次の方法を組み合わせて、スタイルシートを見やすくします。
- 先頭にブランクまたはタブを配置してからフィールドの構文を開始します。
- すべて大文字、すべて小文字、大文字小文字の組み合わせを使用して構文を作成します。
- 1 行に収まらない場合、カンマ(,)で構文を分割します。構文を分割しても、終了を表すドル記号 ($) まで処理されます。
TYPE=component,
attribute1=value,
attribute2=value,
... ,
$
スタイルシートの詳細
コンポーネント
以下の要素に対してスタイルの設定が可能です。
TYPE=component, attribute=value, … ,$
component
REPORT | レポート全体 |
PAGENUM | デフォルトページ番号 |
TABHEADING | レポートの先頭ページの見出し |
TABFOOTING | レポートの最終ページまたはその後続ページの脚注 |
HEADING | 各レポートページ最上部の見出し |
FOOTING | 各レポートページ最下部の脚注 |
SUBHEAD | 特定のソートフィールドの中間見出し |
SUBFOOT | 特定のソートフィールドの中間脚注 |
DATA | レポートデータ |
TITLE | フィールドタイトル |
ACROSSTITLE | ACROSS フィールド名 (ACROSS 句で使用されるフィールド名) |
ACROSSVALUE | ACROSS フィールド値 (ACROSS フィールドの値) |
SUBTOTAL | SUBTOTAL、SUB-TOTAL、RECOMPUTE、SUMMARIZE によって生成される合計 |
GRANDTOTAL | レポートの最終合計(この合計は、COLUMN-TOTAL によって生成される列合計にすることも、SUBTOTAL、SUBTOTAL、RECOMPUTE、SUMMARIZE のいずれかによって生成される総合計にすることもできます) |
RECAP | ON field name RECAP または ON field name COMPUTE によって生成される行 |
UNDERLINE | ON field name UNDER-LINE によって生成される下線 |
SKIPLINE | ON field name SKIP-LINE によって生成されるブランク行 |
FREETEXT | FML テキスト |
列のタイプ
特定の列に対しスタイルを設定したい場合は、列タイプを指定します。
TYPE=component, coltype=column, attribute=value, … ,$
coltype
COLUMN | ソート項目 (BY で生成)、表示項目 (PRINT、LIST、SUM、 COUNT で生成)、一時項目 (COMPUTE で生成)、行合計の項目 (ROW-TOTAL で生成) があります。 |
ACROSSCOLUMN | ACROSS 項目 |
column
Nn | レポート内の位置に基づいて列を選択します。n の値を特定するには、BY フィールド、表示フィールド、ROW-TOTAL フィールドの数を左から右に数えます。 ※NOPRINT フィールドもその数に含みます。 ※ACROSSCOLUMN の場合、ACROSS の個数のみが集計されます。 |
Pn | レポート内の位置に基づいて列を選択します。n の値を特定するには、BY フィールド、表示フィールド、ROW-TOTAL フィールドの数を左から右に数えます。 ※NOPRINT フィールドはその数に含みません。 ※ACROSSCOLUMN の場合、ACROSS の個数のみが集計されます。 |
field | フィールド名に基づいて列を選択します。 ※ACROSSCOLUMN には利用できません。 |
ROWTOTAL | 行合計のフィールドを選択します。複数の行合計フィールドが存在する場合、ROWTOTAL(n) 、もしくは、ROWTOTAL(field) を使用して、特定のフィールドに対する行合計のフィールドを選択します。 ROWTOTAL(*)で、レポート内の行合計のフィールドをすべて選択できます。 ※ACROSSCOLUMN には利用できません。 |
属性
要素ごとに属性を指定し、スタイルの詳細を設定します。
TYPE=component, attribute=value, … ,$
attribute
FONT | フォントの種類 |
SIZE | テキストのサイズ |
COLOR | テキストの色 ※RGB、または、16進数カラーコードで指定 |
STYLE | テキストのスタイル |
JUSTIFY | テキストの表示位置 |
BORDER | 罫線 |
WRAP | 丸め処理 |
SQUEEZE | 列幅の指定 |
BACKCOLOR | 背景色 ※RGB、または、16進数カラーコードで指定 |
GRAPHCOLOR | ピアグラフの色 ※RGB、または、16進数カラーコードで指定 |
GRAPHCOLORNEG | ピアグラフの色(マイナス値) ※RGB、または、16進数カラーコードで指定 |
TOPGAP | セル内のマージン(上部) |
BOTTOMGAP | セル内のマージン(下部) |
LEFTGAP | セル内のマージン(右部) |
RGIHTGAP | セル内のマージン(左部) |
スタイルシートのサンプル
▼スタイルシート
ON TABLE SET STYLE *
TYPE=REPORT,
FONT='MEIRYO',
SIZE=10,
STYLE=NORMAL,
COLOR=RGB(80 80 80),
BORDER=1,
BORDER-BOTTOM=0,
BORDER-RIGHT=0,
BORDER-LEFT=0,
BORDER-COLOR=RGB(255 255 255),
SQUEEZE=ON,
GRID=OFF,
WRAP=OFF,
$
TYPE=TITLE,
STYLE=-UNDERLINE+BOLD,
TOPGAP=0.08,
BOTTOMGAP=0.08,
COLOR=RGB(250 250 250),
BACKCOLOR=RGB(158 158 158),
$
TYPE=DATA,
BORDER=0,
$
TYPE=ACROSSTITLE,
COLOR=RGB(158 158 158),
$
TYPE=ACROSSVALUE,
STYLE=BOLD,
JUSTIFY=CENTER,
TOPGAP=0.08,
BOTTOMGAP=0.08,
COLOR=RGB(250 250 250),
BACKCOLOR=RGB(158 158 158),
$
TYPE=GRANDTOTAL,
STYLE=BOLD,
TOPGAP=0.08,
BOTTOMGAP=0.08,
BACKCOLOR=RGB(245 245 245),
$
TYPE=SUBTOTAL,
STYLE=BOLD,
TOPGAP=0.08,
BOTTOMGAP=0.08,
BACKCOLOR=RGB(245 245 245),
$
TYPE=HEADING,
STYLE=BOLD,
SIZE=12,
JUSTIFY=LEFT,
$
TYPE=FOOTING,
SIZE=12,
JUSTIFY=LEFT,
$
TYPE=SUBHEAD,
STYLE=BOLD,
SIZE=10,
COLOR=RGB(255 255 255),
BACKCOLOR=RGB(32 172 229),
$
ENDSTYLE
▼イメージ
WebFOCUS スタイルシートのサンプルはこちら >>> WebFOCUSスタイルシート
スタイルシートの作成と参照
スタイルシートの作成
スタイルシートは、次の方法で作成することができます。
- リクエスト内で作成(レポートごとにスタイルシートを設定)
- リクエスト外で作成(スタイルシートのみ外部ファイルで保存)
スタイルシートの参照
外部ファイルのスタイルシート(拡張子 .sty)を参照する場合、INCLUDE で参照パスを指定します。
INCLUDE = 参照パス,
参照パスは、スタイルシートが保存されている場所により異なります。
appsフォルダ配下を参照する場合 | IBFS:/EDA/EDASERVE/フォルダ名/ファイル名 |
ドメインフォルダ配下を参照する場合 | IBFS:/WFC/Repository/フォルダ名/ファイル名 |
デフォルトスタイルシートを参照する場合 | IBFS:/FILE/IBI_HTML_DIR/ibi_themes/ファイル名 |