ページ区切りとSUM項目の改行を活用したレポートレイアウト

2024年3月23日テクニカルメモ

ページ区切りにBY項目を設定することでフィールドの値ごとにページ区切りができるほか、SUM項目ごとに改行を挟むことにより、レポートが横方向に広がりすぎないようレイアウトに工夫することができます。
本稿では、ページ区切りの設定と「OVER」オプションを利用したレポートレイアウトの実装について2つのステップでご紹介いたします。

対象レポート

本稿では下記のレポートをベースに解説いたします。

ステップ1:BY項目の値ごとにページを区切り、値を見出しとして扱う

App Studioのレポート編集画面にて、次の操作を行います。

①「レポート」-「見出し/脚注」-「ページ見出し」をクリックし設定
②レポートキャンバスのページ見出し入力欄に「<(値ごとに区切りたいBY項目)」を指定する
③値ごとに区切りたいBY項目をキャンバスより選択
④「フィールド」-「改ページ」-「オン」に設定する

実行すると、ページが指定のBY項目の値ごとに区切られ、同じくその値がページタイトルとして出力されます。

これでステップ1の作業は完了です。

なお、ページ区切りとして指定したBY項目を表示させない場合は、右クリックメニューより当該項目の非表示設定をオンにすることで隠すことができます。

ステップ2:SUM項目を改行させる

App Studioのレポート編集画面にて次の操作を行います。

①改行させたいSUM項目の右クリックメニューを開き、「オプション」を選択
②開いた設定画面の「OVER」のチェックボックスにチェックを入れて「OK」を押す

改行させたい項目が複数ある場合はその項目に以上の操作を繰り返します。
ステップ2の作業は以上です。

実行結果

ステップ1,2の作業を実施した結果は以下となります。項目ごとにページが区切られたことに加え、SUM項目が縦に並んだことで横方向に広がっていたレポートにまとまりが出て判読しやすくなりました。
ページに埋め込む形式のレポートなど、スペースを意識したレイアウトが必要な場合に有効です。

もしガイデッドレポートで表示項目の数が増減する作りになっていても、この設定をしておけばコンパクトにまとめることができるね!