Reporting Serverのエージェント状態をコマンド出力したい!
概要
WebFOCUSで実行したプロシジャは、Reporting Serverのエージェントで実行されます。データベースへ接続中やデータの受け取り処理、データの加工処理、ファイルへの書き出しなど、様々な処理が実行されます。Reporting Serverのエージェントの状態は、Webコンソール上のワークスペースから確認することができます。
Webブラウザから確認することができますが、エージェントの状態確認を自動化したいといったニーズの場合は、GUI操作では対応できませんので、コマンドベースでエージェントの状態を取得することができます。
Webブラウザでエージェントの状態を確認
Webコンソールのワークスペースから、エージェントの状態を確認することができます。
各プロシジャの実行時間やデータベースの処理時間やデータ取得件数など確認することができます。
コマンドでエージェントの状態を確認
コマンドを実行すると、エージェントの状態が、縦に順番に出力されます。
エージェント数が多い場合は、繰り返し縦に出力され続けるため、ワークスペースと同様の確認をすることが難しくなります。
エージェント数の定義など環境にもよりますが、数百行~1,000行以上出力される場合があります。
コマンドの実行結果は、そのままでは使いにくい出力になっていますので、取得結果を再利用するためには、実行結果を整形することが望ましいです。
本サンプルコンテンツは、エージェント状態の確認コマンドを実行して、実行結果をCSV形式に整形するためのバッチファイルとシェルスクリプトを提供します。
コマンドでのエージェント状態確認方法
Windows環境の場合
ドライブ:\WebFOCUSインストール先\ibi\srv82\wfs\bin\edastart -showagents
DOS> C:\ibi\srv82\wfs\bin\edastart -showagents
Linux環境の場合
WebFOCUS導入先/ibi/srv82/wfs/bin/edastart -showagents
$ /home/webfocus/ibi/srv82/wfs/bin/edastart -showagents
本サンプルの実装方法
事前準備
ダウンロードしたファイルを任意の場所へ格納します。
環境に合わせて「edastart」の実行パスを書き換えます。
Windows の場合
「eda_showagents.bat」を編集します。
3行目の「$eda = “C:\ibi\srv82\wfs\bin\edastart";」を書き換えます。
本サンプルには、Windowsイベントログへ書き込む処理が含まれています。
イベントソース名を「WebFOCUS」として処理を実行していますので、そのまま使用する場合は、事前に下記を実行して、イベントソースを登録してください。
PS> New-EventLog -LogName Application -Source WebFOCUS
このコマンドは、PowerShell上で実行してください。実行には、管理者権限が必要です。
Linux の場合
「eda_showagents.sh」を編集します。
2行目の「EDA=/home/webfocus/ibi/srv82/wfs/bin/edastart」を書き換えます。
サンプルコンテンツを使用する
Windows の場合
配置したサンプルコンテンツをコマンドプロンプト上で実行してください。
活用について
67行目以降は、整形したCSVファイルの利用例です。
「$header」は、CSVのヘッダ行が格納されています。
「$body」は、CSVのボディ行が格納されています。
「$csvdata」は、CSV全体が格納されています。
「$csvobj」は、オブジェクト化されたCSVデータが含まれています。
一致する条件は、下記として記載しています。
「DEFAULT」サービス、かつ、状態が「idle」以外、かつ、データベースからの現時点での取得件数が「1,000,000」よりも大きいエージェントが対象となります。
一致した条件のエージェントの情報をWindowsイベントログへ記録、エージェントを終了するコマンドの発行を処理例として記載しています。
Linux の場合
配置したサンプルコンテンツをシェル上で実行してください。
WebFOCUS実行ユーザで実行してください。
活用について
50行目以降は、整形したCSVファイルの利用例です。
「${SHOWAGENTS}」の1行目は、CSVのヘッダ行が格納されています。
「${SHOWAGENTS}」の2行名以降は、CSVのボディ行が格納されています。
「${SHOWAGENTS}」は、CSV全体が格納されています。
一致する条件は、下記として記載しています。
「DEFAULT」サービス、かつ、状態が「idle」以外、かつ、データベースからの現時点での取得件数が「1,000,000」よりも大きいエージェントが対象となります。
一致した条件のエージェントの情報をシステムログへ記録、エージェントを終了するコマンドの発行を処理例として記載しています。
株式会社アシストおよび開発元メーカーは、本サンプルコンテンツの動作に関していかなる保証もいたしません。
また、本サンプルコンテンツの利用によって起因する問題についても責任を負いかねます。
本サンプルコンテンツに記載の技術情報およびプログラムは、特定の環境下において動作し、初期動作のみ確認をしております。
すべての個別環境にて動作することを想定していませんので、実装する実環境において、十分な動作確認をいただくことを推奨します。
また、システム環境の設定変更や導入製品のバージョンアップを実施した場合などの非互換については考慮されていません。
初期動作確認後、システム環境変更後の動作については、保証いたしませんので、ご了承ください。
サンプルコンテンツに含まれるプログラムなどの改変は、自由に実施していただいて問題ありませんが、新規要件やバグ修正などが発生した場合には、ご利用者様の責任範囲内での修正を実施いただくようお願いします。
サンプルコンテンツに含まれる、JavaScript,CSS,HTML,バッチファイル、シェルスクリプトなど、WebFOCUS製品サポートに関わらない箇所に関してのお問い合わせは、株式会社アシストの技術者、サポートセンターおよび開発元メーカーで受け付けることができません。WebFOCUSの動作に関するお問い合わせに限らせていただきます。